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今後の新潮社書籍の販売再開について

27 Sep 2018

本屋プラグの嶋田です。

『新潮45』10月号の小川栄太郎氏の寄稿は、LGBTの方々や痴漢被害者の方々を、ただただ嘲笑・愚弄することのみを目的とした文章でした。

文章の内容はもとより、大手の出版社が、よりによって自社の社名を冠した雑誌に掲載していることへの、強い憤りと抗議の声をあげるために、当店は新潮社の新刊書籍に関して、その取扱いの当面の自粛を公表しました。(「新潮社書籍の販売の当面の自粛について」)

その声がネットを通じ、私たちの想像をはるかに超える多くの方々に届いたことは、大変恐縮でありながらも、今回の抗議に、私たちなりの意義を見出せると感じています。

繰り返しになりますが、当店の抗議は新潮社の書籍のボイコットを求めるものでも、また成果として、謝罪や雑誌の廃刊等を求めるものでも、もちろんありません。「間違っていると思った物事に、間違っていると声をあげること」と、「間違った物事を、正しい方向へ是正すること」は同義ではありませんし、必ずしもワンセットである必要もないと考えています。

そのため販売再開の条件というものも、もともと考えていませんでした。

新潮社の書籍には私たちがお客様にお届けしたいと思う、素晴らしいものがたくさんあります。当店で取り扱える新刊書籍はわずかな冊数ではありますが、その販売の再開を、誰よりも私たち自身が望んでいることは紛れもない本心です。(実を言えば、今日も他店で興味を惹かれた本は新潮社のものでした。)

後は、自分たちが販売再開に納得できる契機を待つばかりです。それは書籍の魅力かもしれませんし、お客様からのご意見かもしれません。今後の新潮社の対応によるものかもしれません。ただそれが昨日の『新潮45』の休刊でないことだけは確かです。現時点での販売再開のタイミングは白紙です。

本屋プラグからお伝えできることは以上ですが、以下は私(嶋田)個人が、今回の『新潮45』休刊に関して、少しだけ思うところを書かせていただきます。

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先だって発表された佐藤隆信社長の声明にも、今回の休刊に関するお知らせにも、新潮社として、自社の発行物に対し責任を負う姿勢がまったく感じられませんでした。

佐藤社長は、「あまりに常識を逸脱した偏見と認識不足に満ちた表現が見受けられました」としていますが、「見受ける」というのは、あくまでも受け手の立場であり、送り手の立場から発せられる表現ではありません。

また、今回のような寄稿が掲載された理由も、「企画の厳密な吟味や十分な原稿チェックがおろそかになっていた」ためとしており、解釈のしようでは、新潮社も被害者であるという釈明にも捉えられます。

「あまりに常識を逸脱した偏見と認識不足に満ちた表現」の送り手は、あくまでも新潮社社外にあり、新潮社としては、その送り手に抗議や反論を行うこともなく、ただ屈服するというのであれば、自社の言論メディアとしての存在価値を自ら全否定することに他なりません。偏見と認識不足に満ちた表現は、今後も他のメディアを通じて、繰り返されることになるでしょう。

新潮社には「間違った物事を、正しい方向へ是正すること」、それを行う力も、また責任もあるものと考えていましたが、その両方を放棄されたことは、到底納得できません。

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最後に。

ネット上には私や三木、また本屋プラグについて有る事無い事が書かれています。ごく一部、中傷や嫌がらせの表現もあります。もっとも、その大半は事実の誤認に基づくものであり、嘲りは笑って受け流しています。(「amazonで買うわwww」というご意見には、日本のために、国外資本ではなく、当店以外の地域の書店でお求め下さいとお伝えしておきます。)

面倒くさいことになった。だから何も言わない方が良かったと、私たちはまったく思っていませんし、そう思われたくもありません。(周囲の友人やお客様から、多くのお気遣い、ご心配をいただいていることには、申し訳ない気持ちと、感謝の気持ちでいっぱいですが。)

今回の抗議を通じて、社会的な問題に対して意見を述べることのハードルの高さ、時には無関心を装うことが賢明に思えてしまう、その理由の一端は肌身で感じられたつもりです。けれど、無関心を装い続けていれば、いつか本当に無関心になってしまうのではないでしょうか。

そのことを、恐ろしく思います。

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